健康全般

ビタミン・塩・ミネラル・生姜香辛料

※編集中

「ビタミンACEの摂取法」

「免疫」「乾燥」をテーマに、体の免疫のメカニズム、乾燥と免疫の関係性、免疫力を高めてくれるビタミン
「ビタミンACE」

では早速、具体的な摂取方法についてです。

まずビタミンAとビタミンEは脂溶性のビタミンに分類され、摂れば摂るだけ体内で蓄積するという性質があるので、必要以上に摂る必要はありません。
また、吸収を良くするためには脂溶性という名の通り、油と相性が良く、調理の際は油を使うと良いとされています。
ビタミンAはレバー、うなぎやアンコウの肝など、内臓系の食材に多く含まれます。
ただし、ビタミンAは一日の推奨摂取量がそこまで多いものではなく、成人男性でおよそ800~900μg(マイクログラム)RAE(レチノール活性当量)、成人女性でおよそ600~700μgRAEといわれています。
聞き慣れないμgRAEという単位が出てきましたが、これは後ほど説明させていただきます。

これらの推奨摂取量に対し、上記で述べたレバーであれば100gで14,000μg、アンコウの肝は100gで8,300μg、うなぎの蒲焼きでも100g当たり1,500μg含まれています。
見て分かるように、これらの食品は含有量が多く、軽く一日の摂取量を超えてしまいます。

また、先に挙げたこの馴染みのないRAE(レチノール活性当量)というのは、ビタミンA以外のβカロテン(ベータカロテンは植物に存在する色素で、体内でビタミンAに変換される)、を合わせた摂取量というところでしょうか。
つまり必要摂取量の100%の内、レバーから50%のビタミンAしか摂れていなくても、残りの50%をβカロテンで補えていれば問題ないということです。
βカロテンは緑黄色野菜に多く含み、モロヘイヤ、人参、ほうれん草などから多く摂れるので、これらをボイルしたゆで野菜にすると吸収率も良くなるのでお勧めします。

ビタミンAは決まった食品に多く含まれるため、少し意識するだけでも十分です。
色のついた野菜を意識的に摂ることや、焼き鳥屋さんに行った際は必ずレバーを注文する。
という程度でも良いと思います。
摂りすぎてしまうと過剰症で頭痛などを引き起こす原因になるため、サプリメントでのビタミンAの服用は必要ないと思います。

一方、ビタミンCは一日100mgが推奨されており、余剰分は体外に出ていくので積極的に摂りたいです。
ただビタミンA、ビタミンEと違い、水溶性のビタミンで熱に弱く、水に溶けやすいので、ゆで過ぎ、加熱のし過ぎには注意が必要です。できるだけ生のもの、新鮮なものから摂ることをお勧めします。

ビタミンCといえばレモンが思い浮かぶと思います。
実際、レモンのビタミンC含有量は多いですが、現実的に生のレモンを食べるのは難しいですよね。
そのため、フレッシュに摂りやすい野菜がオススメです。

例えばピーマン、赤ピーマン、ブロッコリー、芽キャベツなど。
軽くゆでたブロッコリーに人参のドレッシング(すりおろした人参にお酢や蜂蜜などで味付けしてください)を加えれば、ビタミンAとビタミンCを効率良く一緒に摂ることもできます。

「ビタミンC◯◯mg配合」という表記のあるサプリメントや飲料をよく見かけます。
しかし、体が一度に処理できる量は限られているため、一気に摂取すれば良いということではありません。
更に、日本のドラッグストアで見かけるような、工場の様々な製造ラインを通り、様々な処理をほどこされたサプリメントや飲料よりも自然なものから摂ることをお勧めします。

続いて、ビタミンEは成人男性で6.5mg/日、成人女性で6mg/日とされております。
また、ビタミンEは細かく分けると、8種類の抗酸化物質で構成されており、その中でも人体に積極的に使われるのはα-トコフェロールと呼ばれるものです。
上記で述べた推奨量も厳密には、α-トコフェロールの推奨量といえます。

多く含まれる食品は煎茶、ナッツ類(アーモンドや落花生)、アンコウの肝、イクラなどがあります。
煎茶は群を抜いてビタミンEの含有量が多く、100g当たり64.9mgです。
一般的にビタミンEの含有量が多いといわれているアーモンドでも100g当たり30mgですから、その差は一目瞭然です。
ただし煎茶に含まれるビタミンEはお茶っ葉を摂らなければ意味がないので、オススメは煎茶の粉末茶です。
インスタント茶は茶葉を乾燥させ、粉末にしている訳ではないので、茶葉を摂っていることにはならず、あまり意味がないので注意が必要です。

他にも、サラダのドレッシングはすりおろし人参を日常的に使い、サラダの具材にはブロッコリー、ピーマンなどの緑黄色野菜をたっぷり使い、マイボトルで煎茶を飲めばばっちりですね!

っと、ここでここ最近ではビタミンACEにも引けを取らない重要なお助けビタミンが。
メルマガ読者の皆さまはすでに摂取されている方もいらっしゃるかもしれませんが、ビタミンDです!

現在では多くの論文でもビタミンDの摂取によって、風邪やインフルエンザの罹患を減らすことができ、免疫システムを助ける効果があるといわれています。
特に本格的な冬に入る今の時期は、日照時間が短くなり、体内で生成されるビタミンDが不足します。
冬に風邪を引きやすいことにも納得ですね!
そのため、サプリメントなどでしっかりと補給してあげることで、免疫力が高まり、予防に効果を発揮します。

また、ワンポイントで運動も日常的に行うように心がけると良いですね。
ジム通いができない方は自宅でスクワット(1セット20~30回を3~4セット)を1日1回行うようにしてみてください。
体の中で一番大きな四頭筋、ハムストリングス、お尻を使うのでこれだけでも体を温め、血行を促進し、体の内側から免疫力が上がります。

がん治療にメラトニンも投与していると聞いたことがありますが。

澤登:メラトニンは睡眠のリズムを整えるために必要なホルモンですね。
ビタミンDが太陽のホルモンだとすると、メラトニンは月のホルモンと言われています。
そもそも、メラトニンは睡眠と覚醒のリズムをつくるホルモンのため、睡眠障害や時差ぼけ対策として使用している方も多いと思いますが、ほかにもさまざまな効果が期待されています。
たとえば、抗酸化作用や骨を強くする作用を持ち、アンチエイジング的にも注目されていますが、免疫を強くする働きもあるため、アメリカではがんの治療として大量投与することがあります。

Future Report研究員:もしがん患者にメラトニンを投与するとしたらどのくらいの量を使用するのですか?

澤登:時差ぼけの方には3mgから10mgくらいですが、がん患者には、毎日200mg投与することがあります。
単独でというよりは、他の治療と併用で用いるのが一般的です。

Future Report研究員:他には何を使っていらっしゃるんですか?

澤登:乳酸菌はすべてのがん患者に摂ることをすすめています。
腸は免疫の司令塔ですから、腸内環境を整えることはがんと闘っていく上でとても重要なことです。

Future Report研究員:ビタミンC点滴はどうですか?

澤登:これは、現在の私の研究テーマで、大学で基礎研究や臨床試験を行っていますし、クリニックでは多くのがん患者に対して行っている治療です。
高濃度ビタミンC点滴療法には、がん細胞を殺すメカニズムが、少なくとも2つ以上あります。
細胞実験、動物実験では間違いなく効果が認められます。
これらは海外の研究でも同様の結果が得られています。
長い創薬の歴史の中で、多くのがん治療候補薬は、細胞実験や動物実験では効果が見られるけれども、いざ人に対してとなると効果がみられないという壁に阻まれてきました。
高濃度ビタミンC点滴療法はどうかというと、すべての人にがんを縮小する効果がみられるとは言えませんが、そもそもビタミンC自体に大きな副作用がないことに加え、標準治療と併用したときに相乗効果が期待できる、併用により抗がん剤の副作用を軽減する、ということに関しては臨床試験で確認されています。
例えば、アイオワ大学で行われた、ステージ4の膵臓がん患者に対して、高濃度ビタミンC点滴療法と一般的に用いられる抗がん剤とを併用した第1相臨床試験では、9例の平均生存期間は13ヶ月であり、標準治療の平均生存期間5.65ヶ月を大幅に延長しました。
また、カンザス大学で行われた、ステージ3,4の卵巣がん患者に対して、従来の抗がん剤による治療に高濃度ビタミンC点滴療法を併用したグループは、併用しなかった患者グループと比べ、すべての副作用が軽減しました。
私は、がん治療において、患者の全身状態や生活レベルを高く保つことが、何よりも大切だと思っているのですが、今の医療では、治療の成果を「腫瘍の大きさ」で判断することが一般的です。
腫瘍のサイズがどれだけ小さくなったかが評価され、患者の生活の質は二の次になってしまっています。
生存期間についても同様で、どれだけ長く生存できたが評価され、その質はあまり重要視されません。
例えば、たまたま検診でがんと診断され、入院前は元気に生活していた人が、抗がん剤治療により腫瘍は小さくなったけれども、ベッドから起き上がれないくらいダメージを受けてしまった、という状況を考えてみてください。
「治療は効果があったと言うけれど、自由に動くことさえできない。治療前はあんなに元気だったのに・・・」。せっかく、病気が快方に向かっているのに、これではつらいですよね。
腫瘍の大きさを評価していくことはもちろん重要ですが、まず、病気を患っている人を診ることを忘れてはいけないと思います。

Future Report研究員:保険診療はQOLではなく、腫瘍の大きさだけを見るんですね。

澤登:だけとは言いません。実際に薬による痛みのコントロールなどはQOLを高めます。
しかし、栄養状態などに予防的な介入が可能で、全身状態がよりよく保たれれば、治療の間隔が開いてしまったり、治療薬を減量することがなくなり、結果として、最大限の治療効果が期待できるのではないでしょうか。
その点において、高濃度ビタミンC点滴療法は、大きな役割を果たすと思っています。
ビタミンCはストレスにより消費されます。がん患者は、病気による直接的なストレス、がんになってしまったという精神的なストレス、そして抗がん剤など治療によるストレスなど、ストレスを大量に抱えていますから、そもそも、健常人より大量のビタミンCを必要としています。
さらに、免疫や皮膚粘膜に対する効果といったビタミンC本来の働きは、抗がん剤や放射線治療の副作用軽減や、肺炎などの合併症の予防にとても大切です。

Future Report研究員:一度にどのくらいの量を入れるんですか?

澤登:病状や体質によって異なりますが、最低でも50g、多くて100g以上投与する場合もあります。

Future Report研究員:ご経験から高濃度のビタミンCは「効いている」と感じますか?

澤登:放射線や抗がん剤の副作用を減らすこと、あるいは、QOLの維持・改善には間違いなく効果がありますし、抗がん作用としても有効なこともあります。
特に抗がん剤治療との併用は相乗効果が期待できます。

Future Report研究員:先生は人を診るとおっしゃっていますが、普通に生きている限り、総合的なQOLのほうが大切ですよね。

澤登:私はずっと抗がん剤治療を行ってきて、「結果的につらい思いをさせてしまい、果たしてこれで良かったのか」というジレンマを常に抱えていました。
とくに白血病は、骨髄移植などすごくつらい治療を強いて、それでも3~4割は救えないという状況の中「治療しなければもう少し長い時間元気に過ごせていたかもしれない」と思うこともありました。
しかし、患者さんの全身状態がもっとよい状態で治療ができたら、標準治療の効果を最大限に享受することができ、違った結果になっていたかもしれない。
心身の状態をそのときそのときのベストに整えてあげることができたら。
高濃度ビタミンC点滴は、まさに、そのためのものなのです。

▼先端医療の「エピジェネティック」とは何か?

Future Report研究員:我々が生きていく中で科学を心のよりどころにしている人も多いと思います。
先端医療を受けたいという人にはどんながん治療をおすすめしますか?

澤登: 「特定の遺伝子の異常で起こる病気」であれば、分子標的治療薬による治療が可能ですが、それでも耐性ができたり、他の遺伝子のコントロールができずに効果がみられないケースもあります。
近年注目されている免疫チェックポイント阻害剤も絶対的なものではありません。
今後のがん治療の方向性としては、従来の、がんの組織型、部位、進行度によって適応や治療法が決まるという画一的なアプローチから、個々のがんで生じている遺伝子異常や変異、遺伝子発現の変化などの遺伝子情報を参照して診断や治療が行われる個別化治療の時代へとなっていくでしょう。
いわゆる、プレシジョン・メディシンといわれているものです。

Future Report研究員:一方、ご専門の「エピジェネティクス」がありますね。 
まず「エピジェネティクス」とは何か、ご説明いただけますか。

澤登:人間の身体は60兆個の細胞から成り、個々の細胞には2万数千の遺伝子がまったく同じ順番に整然と並んでいます。
同じ遺伝子の並び順を持つ細胞が、肝臓にあれば肝臓の、皮膚にあれば皮膚の性質を持つようになるのはなぜでしょうか。
それは、適材適所になるように、2万数千の遺伝子のうち、どの遺伝子のスイッチをオンにして、どの遺伝子のスイッチをオフにするかという制御されています。
このように遺伝子を外からコントロールする機能のことをエピジェネティクスといいます。
老化はこのエピジェネティクスの異常の原因になります。
老化により、遺伝子のオン・オフのスイッチがうまく入らなくなることで、加齢に伴い増加する疾患であるがんや、アルツハイマーをはじめとする神経変性疾患の原因となってしまうのです。
エピジェネティクスの研究が進んでいるのは、がん、神経変性疾患、精神疾患などですが、特にがんの領域では、すでにエピジェネティクスに働きかける治療薬が認可されています。

Future Report研究員:薬でエピジェネティックのバグを戻せるんですか?

澤登:そうです。日本でも数種類の薬が認可されていますが、いまのところすべて血液の悪性腫瘍に対する治療薬です。

Future Report研究員:それは薬ですが、生活習慣の中で変えられる可能性もあるのでしょうか?

澤登:エピジェネティクスの異常の原因は、加齢以外に、化学物質、偏食、タバコ、放射能、感染、炎症、等ですから、自らの意志と行動で変えられるものもあります。

Future Report研究員:そこをマネンジメントしていれば、エピジェネティックな異常が元に戻り、がんが治る可能性があるのでしょうか?

澤登:発症してしまった後では難しいかもしれませんが、予防やがんの芽が出てきた段階では、発症のリスクを減らす可能性があります。

Future Report研究員:加齢の影響が一番大きいのでしょうか?

澤登:加齢の影響は少なくありません。
しかし、老化の原因にもなる炎症や酸化は、遺伝子そのものへのダメージに加え、エピジェネティクスの異常ももたらします。
炎症や酸化への対策はいつはじめても早すぎることはないですね。
クリニックでは、いろいろな検査を行い、自分では気づかない酸化や炎症の程度、また抗酸化力や炎症を抑える力などを科学的に評価し、個別の対策をとることで、できるだけ長く、心身ともに最高のパフォーマンスを発揮できるサポートをしています。

Future Report研究員:先生は長年ドクターをやっていらっしゃいますが、我々現代人の体は、昔より錆びていたり、燃えているとお感じになりますか?

澤登:医学や科学が進歩している分、寿命は延びています。
その一方で、環境の問題など、10年前には問題にならなかった原因による不調や病気が増えていることも確かです。
便利さと引き換えに失ったものは大きいなと思います。
スマートフォンの出現は、われわれの生活を格段に便利にしましたが、画面の見過ぎで、若い世代にいわゆるスマホ老眼や強度近視が増えています。
強度近視による失明のリスクも問題となっています。

Future Report研究員:電磁波の問題もありますし。
ヨーロッパでは成長期に耳に当てて話さないということは一般的です。
大人も、話すときはワイヤレスやスピーカーホンを使っています。

澤登:ヨーロッパでは、自治体レベルで、12歳以下は携帯を持たせない、などの対策をとっていますが、それは当然の流れだと思います。
そういう危機感は日本では薄いですよね。

▼日本の医療制度は一度破綻すべき?

Future Report研究員:QOLという観点で言うと、病気が悪化してから病院に行くより、予防医療にお金をかけるほうが、結果的には医療費が安くなりQOLも上がると思うのですが。
どうして予防医療に保険が適用されないんでしょうか?

澤登:根本的に医療制度を変える必要があることと、転換するのにとんでもない費用がかかるからです。
現在、日本人ひとりの生涯にかかる医療費は、平均で2400万くらいといわれています。
とくに70歳を超えたあたりから急激に増えます。
すでに高齢者の自己負担の割合は増えていますが、もし、すべて自分で負担すると考えると、みんな必死で健康を保つ努力をするのではないでしょうか?
医療費の自己負担の割合を個別に変えてもいいかもしれません。不摂生して病気になった人は、より多くの医療費を自分で負担する。反対に、一生懸命健康になろうと頑張った人には、努力に応じて医療費を補助する。
不摂生をした人の分まで頑張っている人が背負う必要はないと思います。
健康意識が高まりみんなが健康になったら、困るのは医師会と製薬会社ですね(笑)。

Future Report研究員:人の命を預かっているから医師会の政治力は強いですよね。
ただ、このまま行くと国の医療費は膨らみ続けて、破綻を免れないと思います。
いっそのこと、一度医療制度を潰すのはどうでしょうか?

澤登:そのくらいの覚悟を持たないとなかなか変わらないと思います。
いったん破綻して、新しい制度を作りなおすという時代がほんとうに来るかもしれませんね。

Future Report研究員:医療制度が破綻して、毎日ポテチとコーラで不摂生する人の医療費は自己負担にしてしまう。
そうなればみんなが真剣に自分の体と向き合うようになるかもしれませんね。

ビタミンDというと、日光を浴びると皮膚でコレステロールを原料として合成され、骨の材料となるカルシウムを体内に取り込みやすくするといったイメージがある方は多いかもしれませんが、いまやそれだけではなく、免疫系を正常に働かせるために必要な栄養素として注目されています。
実際に、ビタミンDのサプリメントを摂取したことで、英国で300万例以上の風邪やインフルエンザの罹患を減らすことが出来るといった研究も発表されるなど、論文なども増えているようです。
それ以外にも、免疫力が上がることによって、すでに症状が出ている方もいらっしゃるかもしれませんが、花粉症などにも効果があるということもいわれています。

では、もう少しビタミンDについて掘り下げていきますね。
ビタミンDには、D2~D7までの6種類があります。
ん!?D1は??と思った方。
ビタミンD1は、発見された後で不純物であったことが分かったため、存在しないんです。
そして、中でも重要なのがビタミンD2とD3です。

(おわり)

……………………………………………………………………………………………

ーーー

研究員:現在、花粉症の治療で耳鼻科を受診しても、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤の処方が一般的だと思います。

溝口:現在処方される抗ヒスタミン剤は第2世代といわれるもの。
倦怠感や眠気が少ないことから花粉症だけでなく、さまざまなアレルギー反応を抑える作用を持っています。
第1世代に比べてだいぶ有能になりましたが、現実には完全に症状を抑えることができず、従来の抗ヒスタミン剤やステロイド剤を併用するケースも少なくありません。
でもこれらは一時的に症状を抑えることはできても、根本的な治療ではありません。

Future Report研究員:レーザー治療や舌下免疫療法もありますが、それらはどうですか。

溝口:鼻粘膜をレーザーで焼けば、確かに鼻に関する不快な症状は抑えることができるかもしれません。
しかし、花粉症の症状は目や喉にも現れます。
それらについてはまったく効かないことになりますし、また、繰り返しレーザーを照射することで鼻の粘膜がどんどん萎縮してしまい、結果的にがんになりやすくなることもわかっています。
一方、舌下免疫療法は花粉症を根本的に治す可能性があるとして注目されています。
確かに、皮下や舌下からアレルゲンを微量ずつ体内に投与していけば、体はアレルゲンに慣れ、過剰反応を防ぐことはできるかもしれません。
しかし、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性も見逃すことはできません。

Future Report研究員:実際、舌下免疫療法によるアナフィラキシーショックで亡くなった方もいらっしゃいましたよね。

溝口:しかも、スギ花粉にしか効かないという問題もあります。
ヒノキやブタクサにアレルギーがある人には、効果がないのです。
スギ花粉症の方は、ヒノキやブタクサ、ハウスダストに対してもアレルギーをお持ちのことが多いのですが、それらには全く効果がありません。
さらに、治療効果が現れるまで長い時間が必要です。

Future Report研究員:でも、舌下免疫療法は保険適用になりましたよね。
スギ花粉にしか効かないとか、アナフィラキシーのリスクもあるとか、いろいろ問題があるにも関わらず保険適用になったということは、ズバリ、製薬会社のロビー活動の成果ですか。

溝口:まあ、治療法を研究してきた大学教授の力なども働いているのかもしれないですよね。
製薬会社の力というのもあるのでしょう。
僕もオーソモレキュラー療法で花粉症の治療を行っているけれど、僕のクリニックには製薬会社がまったく来ませんよ(笑)
おかげで、製薬会社がボールペンをくれないので、自分で買わなければなりません。

Future Report研究員:オーソモレキュラー療法による花粉症治療について、概要を教えてください。

溝口:実は、オーソモレキュラーには、花粉症の特効薬があるんですよ。
それが、ビタミンDです。
ビタミンDは現在、非常に注目されている栄養素で、これまでは骨の主成分であるカルシウムの働きを助けることから「骨のビタミン」として知られてきました。
しかし、その後研究が進み、ビタミンDにはさまざまな働きがあることがわかったのです。
そのひとつが、免疫に関する作用です。

Future Report研究員:ビタミンDといえば、日射時間とも深い関わりがあります。
皮膚に紫外線が当たることで、体内でも合成されますね。

溝口:そうです。
今、世界的にビタミンDの不足が問題になっていますが、その中でも日本人は極めてビタミンDの濃度が低い国民です。
日射時間の短い欧米では、以前からビタミンDが不足していることが指摘されていて、サプリなどで補うことが習慣になっているからです。

Future Report研究員:ビタミンDが免疫に関わっているというのは、どういうことでしょうか。

溝口:そもそも、ビタミンDが免疫に深く関わっていることがわかったのは、アメリカで結核にかかるのは、白人に比べて黒人の方が多かったからです。
当初は、黒人は白人に比べて生活水準が低く、栄養状態が悪いために免疫力が落ちて結核にかかりやすいのではと考えられていました。
しかし、裕福な階層の黒人にも結核の患者が多いことがわかり、改めて調べてみると、人種に原因があることが判明したのです。
黒人はもともと紫外線の強い赤道付近で、裸に近い姿で生活していた歴史がありますよね。
だから、そういう環境で生きていける遺伝子を持っていたのです。
しかし、緯度の高い北米で、洋服を着て生活するようになったことから、体内のビタミンD濃度が低くなってしまったというわけです。

Future Report研究員:日本でも昔はタラの肝臓から油を絞り、それを凝縮した肝油を取る習慣がありました。
それもビタミンD不足を防ぐための対策でしたよね。

溝口:しかし戦後、国が復興するにつれて食生活も豊かになり、そうした習慣は次第に見られなくなってしまいました。
当時、ビタミンDが不足して起こる病気としてはくる病が有名でしたが、くる病でなければビタミンDは足りていると思われていたため、積極的に摂取する習慣がなくなってしまったのです。
でも実は、ビタミンDは最も重要視しなくてはならない栄養素のひとつ。
この不足が免疫力の低下を招き、花粉症やアトピーなど、さまざまなアレルギー症状を引き起こしているのです。

▼花粉症治療に必要なビタミンDの量は、従来の摂取基準の約100倍

Future Report研究員:ビタミンDはどれくらい投与すれば花粉症に効果があるのですか。

溝口:個人によって摂取量は異なりますから、まずは血液検査で体内のビタミンD濃度を調べることをお勧めします。
そして、不足している分をサプリで効率よく補います。

Future Report研究員:しかし、ビタミンDは脂溶性なので過剰摂取すると体内で問題を引き起こすという意見もありますが……。

溝口:確かにそういう意見も聞かれます。
しかし、日本の摂取量の基準値は、極めて低く設定されていることを忘れないでください。
厚労省が定めているビタミンDの1日あたりの摂取目安は、年齢性別を問わず、5.5ug。
国際単位で220IUです。
でも、代替療法の世界的な権威であるACAMは、ビタミンDの血中濃度の推奨範囲は50~80ng/mLと公式に示していて、これを現代の日本人に当てはめると、ほぼ全員がビタミンD不足に陥っていることになります。

Future Report研究員:ということは、一般的に過剰摂取と考える量のビタミンDを摂取しても、実際はまったく問題ないということなのですね。

溝口:現在、安全で、しかも効果をきちんと得るために必要なビタミンDの摂取量は1日あたり2000IUと言われています。
ある実験では、ビタミンDを1日2000IU投与したところ、風邪やインフルエンザにかかる人が完全にいなくなったという結果もでています。

Future Report研究員:先生はどれくらいのビタミンDを摂取しているのですか。

溝口:花粉症の時期に関わらず、毎日2万IUを取っています。
これくらい投与すると、大抵の症状は現れなくなるでしょう。
もっと症状がひどい人は、5万IUくらい取っても大丈夫ですが、ひとつ、注意していただきたいのは、毎日2万IU以上ビタミンDを摂取する人は、ビタミンAも合わせて取ってほしいということです。
ビタミンAは皮膚は肺粘膜を強化したり、炎症を抑制したりする効果がありますから。

Future Report研究員:ビタミンDは花粉が飛び始めるどれくらい前から摂取すれば良いのでしょうか。

溝口:私は、普段から免疫力を強化するために毎日飲むようにしていますが、通常は即効性がありますから、花粉が飛び始めると同時に飲めば大丈夫です。
それからもうひとつ、ビタミンDをサプリで補うときに気をつけてほしいことが、可能な限り、天然に近いサプリを選ぶということです。

▼正しいサプリの見分け方

Future Report研究員:天然に近いということは?

溝口:簡単にいうと、体内に取り込まれたビタミンDは肝臓へ送られたあと、血中に蓄えられます。
このときはまだ活性を持っていない、眠ったままの状態で、必要が生じると腎臓へ送られ、活性型になるのですが、免疫の調節などで必要なビタミンDは活性を持たないタイプ。
これらが全身の組織に運ばれ、その部位の細胞によって取り込まれます。
そして活性型へ変換されることで、初めて効果を発揮するのです。

Future Report研究員:非活性の状態で体に蓄積しておくことで必要なときに必要なだけ、ビタミンDを活性化して組織へ届けることができるのですね。

溝口:そうです。
そのため、サプリを購入するときは、成分表示をみて25(OH)ビタミンD3であることを確認してください。
これが、活性型になる手前のビタミンDという意味です。
また、国産のサプリは含有量が低いので、インターネットで外国産のものを入手する人も多いと思いますが、安価なものは羊の毛を原料としてビタミンDを生成しているものです。

Future Report研究員:インターネットなどで海外のサプリを購入するときは、どこに着目したらいいですか。

溝口:本来、日本人は魚の内臓からビタミンDを取ってきたという歴史があります。
羊の毛を食べて、ビタミンDを摂取してきたわけではありませんよね。
オーソモレキュラーでは、遺伝的にどんなものを食べ、どのように栄養素を摂取してきたかということを重要視します。
魚の内臓にはビタミンDだけでなく、ビタミンAや EPA、DHAなども含まれていますから、できればタラの肝油などを材料にして作られたビタミンDを選択すると良いでしょう。
こちらのクリニックでも、花粉症治療の主役として、アメリカの高品質サプリを活用しています。

Future Report研究員:ちなみに、先生はどんなサプリを毎日摂取しているのですか。

溝口:毎日飲んでいるのは9種類です。
亜鉛、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンC、ビタミンB群、DHA、オリーブ葉エキス、亜鉛、ナイアシン、グルタミン。
毎年1、2回血液検査を行って、その都度必要な栄養素や分量を調整しています。

Future Report研究員:まずは、血液検査を行って、自分にどんな栄養素が不足しているのかなど、体内の環境を確認することが大切なのですね。

溝口:こちらのクリニックで行なっている血液検査は、1回1.5~2万円くらい。
検査結果は1カ月後くらいに出ます。
考え方はさまざまですが、人間ドックでくまなく健康をチェックするのも良いですが、血液検査をするともっと詳細に体調をチェックすることができますし、どんな病気になりやすいかなど、知ることもできるでしょう。
ぜひ、1年に1回くらい血液検査を受けてみると良いのではと思います。

(おわり)

———————–
デポルターレクラブ 管理栄養士/ヨガトレーナー 岡清華
夏に向けたダイエット食習慣 「タンパク質」

先週は、「スパイス」について、消化力を高める必要性とその効能についてご紹介させていただきましたが、今回は、前回最後に少しだけ触れた「タンパク質の重要性」についてのお話しです。

近年の健康ブームで、ワークアウトやスポーツが定番化し、食の見直しをされる方も増えてきました。
その中で「タンパク質」を意識するようなってきた方も多いのではないでしょうか?

ご存知の通り「タンパク質」は、炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。
人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。
主にアミノ酸によって構成されています。
自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類。
これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。
筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。
また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できない為、食事から摂取する必要があります。
これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼びます。

タンパク質は筋肉や臓器、遺伝子まで含め体内で多くの役割を担っています。
主な特徴は以下の4つです。
・臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など体の材料となる
・ペプチドホルモンや神経伝達物質を構成
・免疫機能を高める
・酵素を構成する(消化酵素など)

このようにタンパク質は、身体を構成する重要な栄養素なので不足すると様々な不調を招きます。
特に感じやすいのは「筋肉量の減少」、「肌や髪のトラブル」、「集中力・思考力の低下」「だるさ、疲れやすさ」など・・・。
一見、関係のなさそうなメンタル面にも影響しているのです。

タンパク質不足の大きな要因は食生活の乱れや偏りです。
ダイエットをしている方に陥りやすい低カロリーの食事、忙しさによるファストフードなど、必要なエネルギーを補給しないまま生活していると、エネルギー源を筋肉に頼らざるを得なくなり筋肉量が減ってしまいます。
低カロリーの食事や高脂肪の食事を続けて体内のタンパク質を不足させてしまうと、結果として基礎代謝量が落ちて太りやすく痩せにくい体質になってしまうことも。

前述のように、筋肉を作る材料となるのはタンパク質で、臓器も筋肉でできています。
内臓がうまく働かずにエネルギーを代謝しきれず、摂取した脂肪が内臓周りに溜まる症状、いわゆる「メタボリックシンドローム」や肥満の原因になります。
さらに、ホルモンや神経伝達物質、免疫、酵素の元にもなっているタンパク質の不足は、あらゆる心身の不調に影響します。

痩せやすく太りにくい、そして健康的な身体をつくるには、タンパク質は欠かせないものだとご理解いただけたと思います。
一方で、過剰摂取にも気をつけなければなりません。
タンパク質過剰摂取に伴う高脂質食、内臓疲労、腸内環境の乱れなど・・・。
どんな良い食べ物でも過剰摂取は身体に悪い影響を与えます。

こうした過不足による不調がなるべく起こらないに上手にタンパク質を摂取するには、自分の必要な摂取量を把握しておく必要があります。
計算方法は、簡単です。
自分の体重 (kg)に0.8~1.5(g)を掛けた値が、適切な必要量といわれており、活発に運動していない人は0.8g、健康維持や趣味でスポーツを定期的にされている方は約1.2g、筋力トレーニングや増量したい方は1.5gの掛け率が理想とされています。
(例えば、体重が60kgで定期的スポーツをされている方は、72gのタンパク質を摂取できるとベスト。)

「タンパク質」「プロテイン」といわれると、筋力トレーニングやスポーツをされている方を連想するイメージですが、実は健康維持、生命維持の為にも必須の栄養素なのですね。

では、実際にタンパク質を摂取する食事内容について説明していきます。
食事からタンパク質を摂取するには、肉や魚、卵などの動物性食品と、穀類や豆類などの植物性食品があります。
実は動物性と植物性などの食材によって、含まれている要素が異なります。
ビタミン、ミネラルなどの栄養素などの違いももちろんですが、最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがあります。
アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります。
また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっています。
このアミノ酸のバランスについてアミノ酸スコアというタンパク質の栄養価を表すものがあり、アミノ酸スコアが100、もしくはそれに近い値であれば理想的なアミノ酸組成(タンパク質)だと考えられます。

動物性タンパク質に比べて、植物性タンパク質はアミノ酸スコアも、吸収率も劣りますが、それらを組み合わせることによって何倍も有用に働きます。
アミノ酸スコアが低い食材でも、複数の品目を組み合わせることで必須アミノ酸のバランスが改善され、食事全体の栄養価を高めることが期待されています。

先ずは、毎食タンパク質を含む食事を摂取することから始めてみましょう。
タンパク質を多く含む食材を使うのはもちろん、動物性タンパク質と植物性タンパク質を一緒に摂るのがおすすめです。
タンパク質というと、どうしても肉類のイメージがあるかと思いますが、近年、海外ではもちろん日本でもプラントベースの食事法などが注目されているように、植物性のタンパク質摂取にも注目する必要性があると感じています。

次週は、植物性のタンパク質についてのお話しや、タンパク質とその他の食材との組み合わせ、タンパク質摂取に関する腸内環境の乱れについて、「腸」をテーマにお伝え致します。

今週のレシピは、昨年度に弊社が出版した書籍“「1日1分」を続けなさい!一生太らない神習慣”でも紹介したハイプロテイン食の一部を紹介致します。
胸肉でも簡単に美味しく料理できる「ハーブチキン」 です。
書籍には、その他6つのハイプロテインレシピやタンパク質の摂り方について詳しく載っています。
ご興味いただけた方は是非ご覧くださいね!

塩 生姜 ビタミンc
ビタミンC
ミネラル、ビタミンの効用


生姜の効用

生姜の効果・効能 しょうがの効能は、抗炎症作用・鎮痛作用・血液サラサラ効果・血行促進作用・殺菌作用・健胃・整腸作用など、とにかく体に良さそうな効能ばかりです。 その中でも今回は、特に冷え性の改善に効果のある血行促進作用に注目してみたいと思います

http://genkifood.net/%E7%97%87%E7%8A%B6%E5%88%A5/%E7%94%9F%E7%90%86%E9%A3%9F%E5%A1%A9%E6%B0%B4%E3%81%A7%E9%80%8F%E6%9E%90%E5%AF%B8%E5%89%8D%E3%81%AE%E6%85%A2%E6%80%A7%E8%82%9D%E7%82%8E%E3%81%8C%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E3%80%82/